ペプチド原薬・オリゴ核酸原薬製造技術
凍結乾燥工程は、精製液のボリュームによって複数回実施しなければならず、製造期間に大きく影響します。減圧濃縮で精製液を削減することもできますが、ペプチドは熱負荷に弱いのが難点です。一方、熱負荷なしで濃縮可能な膜濃縮は組成のコントロールが難しく、難溶性のペプチドなどは濃縮中にペプチドが析出してしまうケースもあります。
これらの課題をクリアしたのが新膜濃縮システムです。旭化成株式会社のFO(Forward Osmosis)システムとMD(Membrane Distillation)システムを併用した新技術を開発するとともに、専用の新しい膜も開発。非加熱・非加圧で組成をコントロールしながら濃縮することで凍結乾燥の回数を減らし、製造期間の短縮を実現します。
水が選択的に透過。水および溶剤が浸透圧差に従ってDS(高浸透圧)側に移動する。
溶剤(アセトニトリル)が選択的に透過。溶剤が蒸気圧差に従って冷却水側に移動する。
FOシステムとMDシステムを併用運転することで、濃縮液の組成を制御。凍結乾燥で凍結する液性を非加熱濃縮により作ることができる。
新膜濃縮システムの特長